カエルの小梅

 梅雨休みのある晴れた日、散歩中に突然雨が降ってきた。僕は街中にいて傘をもっていなかった。トカゲの月光と一人と一匹である家の軒下で雨宿りをしてた。そこにカエルの小梅がやって来て今日はいい天気ですね。と一言言った。僕らは濡れながらそうですねと答えた。

カエルの小梅は雨が嬉しいらしく小躍りをしていた。一緒にどうですかと手を引かれ雨の降ってる路上に導かれた。どうするのと聞くと踊りましょうと言う。

誘われるままにカエルの小梅のステップを真似て僕とトカゲの月光は踊りだした。僕らは下手でメチャクチャなステップだったがカエルの小梅は見事な足さばき で雨音をリズムに楽しそうに踊った。その姿を見ているとこちらもとっても楽しくなり全身に雨を受けながら踊った。上手ですよとカエルの小梅は言いニコニコ と僕らのぎごちないステップを誉めている。

 踊ると嫌なことも忘れますよ、そう言って僕の手を取りターンを決めたカエルの小梅はではま た、ごきげんようと一言言って去っていった。雨の香りと雨音とそしてカエルの小梅の笑顔がとても印象的だった。また雨が降ったらカエルの小梅と踊りたいね と月光と話をした、今は夏の暑い日、梅雨空が懐かしかった。
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